「iPS細胞を用いた疾患研究のフロンティア」
と題した市民公開講座を開催いたします。
日時:2024年6月29日(土)10:00〜12:00
会場:つくば国際会議場 中ホール 200
(〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-3)
どなた様も無料でご参加いただけます。
詳細や参加予約は、以下のページからお願いいたします。
https://acd.brc.riken.jp/ja/symposium
皆様、お気軽にお越しください!
林 洋平 研究室 @ 理化学研究所バイオリソース研究センター
「iPS細胞を用いた疾患研究のフロンティア」
と題した市民公開講座を開催いたします。
日時:2024年6月29日(土)10:00〜12:00
会場:つくば国際会議場 中ホール 200
(〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-3)
どなた様も無料でご参加いただけます。
詳細や参加予約は、以下のページからお願いいたします。
https://acd.brc.riken.jp/ja/symposium
皆様、お気軽にお越しください!
当チームは、BRCの遺伝子材料開発室と共同で、ヒトiPS細胞などに対する高効率な蛍光タンパク質導入法を開発しました。
本研究成果は、ヒトiPS細胞を用いた細胞・発生生物学的研究、創薬におけるタンパク質発現を指標とした薬剤候補評価系の構築、再生医療に向けた細胞製造法の確立に貢献すると期待できます。
生きた細胞の状態を可視化するために、指標(マーカー)となる重要な遺伝子発現を、蛍光または発光タンパク質(レポーター)を用いて可視化する研究開発が広く行われています。特にゲノムに直接蛍光タンパク質を組み込むこと(ノックイン)は非常に有効ですが、その効率は低くとどまっています。今回、研究チームは、うまく組み込まれなかった細胞を除去するシステムを開発することにより、ヒトiPS細胞の高効率なノックインを達成するとともに、数々のマーカー遺伝子の蛍光レポーターiPS細胞株群を作製しました。
本研究は、科学雑誌『Cell Reports Methods』オンライン版(12月11日付:日本時間12月12日)に掲載されました。
このたび,日本組織培養学会 第 96 回大会を,つくば国際会議場(茨城県つくば市)において 2024 年 6 月 27 日(木)・28 日(金) の2日間で開催する運びとなりました。
この大会では「細胞ができること,培養でできること」をテーマとし,基礎生物学から創薬,物質生産,再生医療,食品加工,と広範に広がった領域をカバーする細胞・組織培養について,細胞が持つ可能性をこの機に科学的に捉え直し,今後,培養技術によってさらに何を成し遂げることができるのか,活発なディスカッションが行われる大会にしたいと考えております。本大会での学びや気づきが皆様の今後の研究開発の糧になりますと大変嬉しく思います。
また、翌6月29日(土)には関連する一般公開のシンポジウムを開催いたします。
https://acd.brc.riken.jp/ja/symposium
本大会およびこれらのイベントへのご参加がみなさまの記憶に残る快い時間となるよう尽力して参りますので,どうか奮ってご参加いただければありがたいです。
ウィルソン病はATP7B遺伝子の変異によって起こり、体内に不要な銅が蓄積するために、肝臓や脳などを中心に全身性の障害が生じる疾患です。本研究成果は、ウィルソン病や肝機能障害の新たな治療法開発につながると期待できます。
今回、共同研究グループは、患者から樹立したiPS細胞を肝細胞に分化させることで、ウィルソン病の病態を培養皿中で再現しました。さらに、ゲノム編集を用いて、ATP7B遺伝子の変異を正常な配列へと修正したり、逆にATP7B遺伝子を変異させたりすることで、ATP7B遺伝子の詳細な機能解析を可能にしました。これらのiPS細胞に由来する肝細胞において、レチノイドという物質がウィルソン病の症状を抑制することも見いだしました。
染色体異常の難病の一つである22q11.2欠失(DiGeorge)症候群の患者様からいただいた体細胞からiPS細胞を作りました。
DiGeorge症候群(22q11.2欠失症候群、またはCATCH22症候群)は、染色体22q11.2の欠失により、多臓器の発育不全をきたす症候群です。我々は、4名の患者からDiGeorge症候群特異的なヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)を作製しました。22q11.2欠失に起因するDiGeorge症候群の分子病態はほとんど分かっていないため、これらの細胞資源は疾患表現型の再現やDiGeorge症候群の新しい治療法の開発に有用です。これからもこのiPS細胞を使って研究を進めていきます。
iPS細胞作製の際に必要なリプログラミング因子の一つであるKLF4タンパク質において、DNAと直接相互作用するアミノ酸残基の改変体を多数作製しました。その中から「KLF4 L507A改変体(ヒトKLF4の507番目のアミノ酸残基ロイシンをアラニンに置換したもの)」を用いてiPS細胞を作製したところ、迅速、かつ高効率で、高品質なiPS細胞株を樹立できることが分かりました。
また、本論文発表に合わせて、理化学研究所と筑波大学からプレスリリースをいたしました。
次世代リプログラミング因子KLF4改変体の開発
-iPS細胞をより高効率・高品質に作製-
共著者である共同研究者の方々
ありがとうございました!
筆頭著者のJenny、おめでとうございます!
本研究成果は、従来の天然型タンパク質よりも優れたリプログラミング能を持つ「次世代リプログラミング因子」を開発した初めての例です。今後、他のリプログラミング因子においても同様な機能増強型の改変体が開発されると考えられます。その延長線上では、より効率よく高品質のiPS細胞を容易に作製できることから、患者自身から作ったiPS細胞(My iPS細胞)を用いた自家移植医療の実現に貢献すると期待できます。
また、本研究成果に関する特許のライセンスを受けて事業化を希望する企業を募集しています。