BRC20周年シンポジウムとしてwebinarを開催

設立20周年を記念して、
2021年10月20、21、22日に、理研BRCのPIに加え、
植物・微生物共生、幹細胞、マウスモデルの各研究分野より16名の先生方をお招きして、
オンライン形式のシンポジウムを開催します。
是非ご参加下さい。

シンポジウムの情報や参加登録は以下のwebページから
https://web.brc.riken.jp/ja/brc20th/symposium

ISL1遺伝子の蛍光レポーターiPS細胞の開発に関する論文を発表

運動神経細胞、心筋の一部、膵臓の前駆細胞、などに発現するISL1遺伝子に対して、蛍光タンパク質であるtdTomatoを組み込んだ(ノックイン)iPS細胞をゲノム編集技術で開発しました。

Tsukamoto S, Nakade K, Wakabayashi T, Nakashima K, Takami M, Hemmi Y, Kuramochi Y, Shimizu T, Arai Y, Matsuo-Takasaki M, Noguchi M, Nakamura Y, Miwa Y, Hayashi Y. Generation of two ISL1-tdTomato reporter human induced pluripotent stem cell lines using CRISPR-Cas9 genome editing. Stem Cell Res. 2021 May;53:102363. doi: 10.1016/j.scr.2021.102363. Epub 2021 Apr 22. PMID: 34087992.

共著者である共同研究者の方々
ありがとうございました!

筆頭著者の塚本さん おめでとう!

今後はこのiPS細胞株を用いた細胞アッセイ技術の開発に向けて、頑張っていきます!

副腎白質ジストロフィーの患者由来iPS細胞の樹立に関する論文を発表

遺伝難病の一種である「副腎白質ジストロフィー」患者由来のiPS細胞(誘導多能性幹細胞)の樹立と特性解析を実施した内容をStem Cell Research誌で発表しました。

Kuramochi Y, Awaya T, Matsuo-Takasaki M, Takami M, An Y, Li J, Hemmi Y, Wakabayashi T, Arai Y, Inoue J, Noguchi M, Nakamura Y, Asaka I, Akimoto K, Saito MK, Hayashi Y. Generation of two human induced pluripotent stem cell lines derived from two X-linked adrenoleukodystrophy patients with ABCD1 mutations. Stem Cell Res. 2021 May;53:102337. doi: 10.1016/j.scr.2021.102337. Epub 2021 Apr PMID: 33901816.

共著者である共同研究者の方々
ありがとうございました!

筆頭著者の倉持君 おめでとう!

今後はこのiPS細胞を用いた副腎白質ジストロフィーの病態モデルの開発と新規治療法の創出に向けて、頑張っていきます!

「アズワン殿町ラボ ハイブリッドセミナー」での講演

株式会社アズワンの主催で、3月26日(金)に行われる「アズワン殿町ラボ ハイブリッドセミナー」で「疾患患者由来iPS細胞バンクを活用した難病・創薬研究」と題して、講演することになりました。

事前予約制だそうですので、興味のある方は、下のURLから申し込みをお願いいたします。

https://www.as-1webinar.com

COI (利益相反)開示情報
当研究室では、株式会社アズワンから資材を購入しているため、「利害関係者」にあたります。そのため、今回の講演は無報酬で行い、講演内容については、先方企業による操作は全くないことを申告いたします。

「バイオリソースセミナーinけいはんな」での講演

理化学研究所バイオリソース研究センター設立20周年記念事業の一環として、
「バイオリソースセミナーinけいはんな」が3月1日にオンラインで行われ、
林も講演いたしました。

https://www.riken.jp/pr/news/2021/20210215_1/index.html

100名を超えるたくさんの方々に来場いただきました。
厚く御礼申し上げます。

研修生 (インターン)の修了

長岡技術科学大学の卒研生として、当研究室に約3ヶ月のインターンをしていた竹内千尋さんが、インターンを修了しました。

インターン中は、
新型コロナの影響で困難な状況でしたが、
蛍光タンパク質レポーターiPS細胞の作製と特性解析、分化誘導法の開発、などと非常に精力的に実験を行いました。

今後も修士課程に進学して、研究に従事する、ということですので、
これからも頑張ってください!

今後も当研究室では、
やる気と才能に溢れる研修生を国際的に受け入れていきます。

執筆・編集した細胞培養の実践教科書の出版

株式会社じほう から、
「細胞培養実習テキスト 第2版」が出版されました。

所属する日本組織培養学会で編纂したもので、
私は編集・執筆で関わりました。

第1版から、
実習形式で細胞培養を学ぶという、
実践的なスタイルのユニークな教科書として、
皆様にご愛顧いただきました。

第2版では、
最新の情勢に沿って、アップデートするとともに、
細胞培養のより正しい知識が身につくように、モデル実験の内容や実習スケジュール等まで入念な確認作業を経て編集した内容となっています。

細胞培養に携わる全ての方に、
細胞を培養する上で必要な基礎知識や基盤技術について、
写真やイラストを用いながらわかりやすく解説しています。

第1版を持っていない方はもちろん、
第1版を持っている方も、
是非、ご購読をよろしくお願いいたします。


研修生(インターン)の修了

オランダ ユトレヒト大学の修士課程から当研究室に7ヶ月のインターンをしていたDorian Luijkx君が、インターンを修了して帰国しました。

インターン中は、
新型コロナの影響で困難な状況でしたが、
患者特異的iPS細胞の樹立と特性解析、さらに新しい分化誘導法の解析、
と非常に精力的に実験を行い、
短い期間でも大きな成果を残してくれました。

現在は、マーストリヒト大学の博士課程に進学しています。
Dorianの今後の活躍を祈っています!

今後も当研究室では、
やる気と才能に溢れる研修生を国際的に受け入れていきます。

Review Articleを発表

Frontiers in Cellular Neuroscience誌に「染色体異常関連疾患における患者由来iPS細胞を用いた研究」についての総説論文(Review article)を発表しました。

Hayashi Y, Takami M, Matsuo-Takasaki M. Studying Abnormal Chromosomal Diseases Using Patient-Derived Induced Pluripotent Stem Cells. Front Cell Neurosci. 2020;14:224. Published 2020 Aug 13. doi:10.3389/fncel.2020.00224